ついに憧れの千里川土手へ!!

先日、千里川土手に行って撮影することができました。

飛行機を絡めた絶景が撮れるということでいつか行ってみたいと思っていましたが、その通りの素晴らしい場所です。この日はいつまでも思い出に残る日になり、とても嬉しかったです。

ここはただの川土手なのですが、しかしこの真上を飛行機が通過し伊丹空港に着陸することから、間近で飛行機の迫力を感じられる素晴らしい場所になります。

伊丹空港は他にもスカイパークという空港の向かい側にある広大な公園もありまして、この近くに住んでたら飛行機好きには天国のような場所が沢山!正直羨ましいったらありゃしない。

ただ地元民ではない私にとってやっかいなのは、アクセスです。車であれば近隣のコインパーキングがあるようですが、私は一人ですし今日はカメラ機材だけで荷物も少ないため阪急宝塚線の「岡町駅」というところで自転車を借りて、はるばるやってきました。

到着すると、とにかく休むことなくバンバン飛行機が降りてきます。さすが伊丹空港。

土曜日ということもあって千里川土手も沢山の人、近くのコインパーキングも車が列を作って空席待ちをしていました。

初めて来たのでその迫力にびっくり。怖いぐらい近い。小さな子供なら泣き出しそうな感じ。天気も良くてよかったです♪

羽田便など主要空港に行く路線もあるので、小さな機材から大きな機材も拝めます。

しかし耳栓が欲しいぐらいうるさい!(笑)飛んでいる飛行機を下から至近距離で観察するなんて初めての経験で興奮します。そして飛行機が通過したあとは、もの凄い風が吹いてきて停めている自転車が倒れそうに。これにはびっくりしました。

さてさて頑張って飛行機写真を撮るため、今回は色々と千里川初心者なりに準備してきました。

・アクセスの悪い千里川土手にどうやってくか→自転車を借りる

・トイレはどうするか→自転車で近くのコンビニで借りる(ファミマがあった!)

・近くも撮りたいし遠くも撮りたい→広角と望遠のレンズを持っていき、カメラボディも2台持っていった(レンズを交換する手間を省くため)。

・夜の撮影飛行機で写真がぶれないようにしなきゃいけない→三脚を持ってないのであらかじめレンタルした。

・千里川土手独特の良い写真を撮りたい!→先輩方のブログを読み漁り、皆さんがどのような設定で撮ってるか勉強した。

少しは真面目に準備をしたつもりでしたが、それでも結果として千里川土手での飛行機の撮影は困難を極めました。間違いなく自分史上最高難易度のシチュエーション。もう惨敗です。完全に負けました。失敗写真の山。撮ってて悔しいと感じながらの撮影。その話はおいおい。

ホテルにチェックインしてからこちらにきたので、ぼけーっとしているとすぐに時間は過ぎ夕方に。でも何も考えず飛行機の撮影だけ出来る環境。最高でした。

限られた時間の中でいい写真を撮りたい!の一心で、何度も何度も試行錯誤を繰り返しながらシャッターを切ります。

普段ほとんど動いているもの(子供、鳥、動物、レーシングカー、戦闘機などなど)を撮影しないので、オートフォーカスの設定なども千里川土手について撮りながら勉強です。

時々は写真を撮るのを止めて、この幸福な時間を味わいます。夕日に照らされる全日空機、最高ですね。

さて、ここで私が撮影した場所の紹介。

川土手に

三脚を設置。夜の撮影で飛行機と滑走路がいい感じになるよう、あらかじめセットします。

右を見ても左を見てもカメラカメラカメラ。ここは飛行機好きが集まる聖地。

夜も撮影をする方は、真っ暗になる前に着々と準備をします。

ここで夜はいったいどんな景色が見られるんだろう、私もワクワクドキドキ。しかし散歩しながら周りの方のカメラ機材などを拝見して、自分がいかにこれからの撮影に準備不足かも痛感。もう本気度が違う。

ちょっとずつ、ちょっとずつ日没を迎えます。

それに伴ってカメラはキツイ時間に入っていきます。脳みそをフル回転させ「どうやったらこの状況で写真が撮れるか」を常に考えながら色々な設定を試しだめし撮影し、夜に備えます。

刻々と空の色も変化します。

滑走路にも向こう側の家々にも明かりが灯ります。

さて、ここでの撮影は先ほども述べたように、自分史上最高難度の撮影になりました。なぜなら…

そもそも写真を撮る時に「光」というのはもの凄く大事です。

光が昼間のように十分にあれば、動くものに対して速いシャッターを切れます。しかし光が少なくなると、動きものに速いシャッターを切ると光が少なすぎて真っ暗になってしまいます。遅いシャッター速度だとブレブレの写真に。

全く動かない風景撮影なら夜でもシャッター速度を落として撮影すればいいですが、飛行機は動いています。であれば、暗い中で撮影するならある程度のシャッター速度を稼がなければいけません。

どうすれば暗くてもビシっとピントの合った写真を撮れるか。そこなのです!

人間の目では「ぜんぜん暗くないでしょ」というところでもカメラにとっては意外とつらいもの。夕方や夜でなくて、昼間の部屋の中や、空港などの建物の中、曇りや雨の日だって光量は思った以上に不足しています。

であれば、その光量をどうやって稼ぐか。解決策は沢山ありますが、どれも一長一短。悩ましいことです。

↑暗くてしかも動くのでカメラの方で迷ってピント合わせができていない

↑飛行機にピントを合わせようとしているが、ブレてる

こんなボツ写真を山のように生産してしまいました。

夜に動いている物体の写真を撮ることは、本当に難易度が高いです。

そんなこんなしている間にもひっきりなしに飛行機は降りてきます。

最終的には飛んでいる飛行機の撮影を断念し、離陸する飛行機の撮影だけに切り替えました。

滑走路に進入し離陸するまでの数秒間、飛行機も止まっています。その瞬間を狙ってピントを合わせシャッター速度を思いっきり遅くしての撮影です。

シャッター速度を変えたり、絞りといわれるF値を変えたり、ISO感度を変えたり…とにかくありとあらゆることを試しました。そうやって何回も何回も離陸する飛行機を撮っては確認。ダメなら消しダメなら消しを繰り返し。

それでも満足にいく写真は少なく、自分の腕の無さと、準備不足と、そしてカメラ機材の限界を感じた日になり、また準備して再度挑戦!という感じ。

ただこの日写真撮影を出来たことは幸せでした。

ここに来る人達は飛行機好きの人ですし、皆飛行機を間近で見たい、飛行機のいい写真を撮りたいという人が沢山です。私もそんな一人。このような場所に来ることが初めてだったので終始感動しっぱなしでした。

更に夜になると撮影する人たちは皆本気モード。「どうやっていい写真を撮るか」に集中し、千里川土手はしゃべり声も少なく飛行機の轟音とカメラの連射音だけが響く独特の雰囲気。私も飛行機が離着陸する度に撮影し、撮れた写真をチェック。その写真を見てまた改善。その繰り返しが本当に楽しかった。

また絶対近いうちにリベンジしたいとそのタイミングをうかがってます。待ってろ千里川!

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