素晴らしいミュンヘンの新市庁舎。世界中から観光客が集まっておりましたが、極東の小さな島国から来た自称RIMOWA馬鹿は観光しません。ちらっと横目で見て通過しただけ。今回はひたすらカバン屋さんをハシゴしました。
そう今日は日本に戻るトランジットの時間を利用してRIMOWAを買いにいきます!
空港からSバーンという列車に乗ってミュンヘン中央駅にやってまいりました。本当は中央駅まで乗らず途中で降りたほうが便利だったのですが、とりあえず中央駅まで。知っている単語の駅で降りたほうがなんとなく安心出来たという単純な理由から。
「Hauptbahnhof」は「中央駅」の意味。ミュンヘンは非常に大きな街、デュッセルドルフよりも賑やかで、街中には多種多様な国の方々が沢山歩いております。それまで行ったドイツの地方都市とは違う感じ。
雪の若干残る駅周辺。気温も日中で5度以下。デュッセルドルフには全く雪が積もっていませんでしたから、こちらのほうが寒いのでしょう。そこらへんの地理なんかは未だによくわかっていません。
お昼前に中央駅に着いて、羽田行きの便は20時。空港までは余裕持って電車で1時間かかると思います。さらに空港ではRIMOWAを買ったとして税金還付の手続き、お土産を買ったり、ラウンジを満喫する時間も考えると、ミュンヘンの街中でのんびりもしていられないのです。こっちは遊びで来てるわけじゃないんですよ。必死なんです。
本当は初めて来たミュンヘンですから、観光しつつ美味しいビールにソーセージ♫と思っておりましたが、それよりも前にやることがあるのです。
ミュンヘンでは「Hetzenecker(ヘッツェネッカー)」というお店が何店舗かあり、そこではRIMOWAがとても安く買えます。それを初めて知ったのはこちらの「マイルミチ」というブログを読んだ時です。その時の衝撃は今でも忘れません。日本で買っている自分はアホなんじゃないのか?!とびっくりし、思わずすぐにミュンヘン行きの航空券を検索したほど。そして今日私はそのミュンヘンにいるのです。夢ではありません、現実です!
他にも調べてみると沢山の方がヘッツェネッカーのことを記事にされておりました。ぜひ、私の記事よりもちゃんとしているので、まずはそちらを読まれたほうがいいと思います↓
前まで日本でも定価より安く買えたRIMOWAですが、そうもいかなくなったのは、つい最近のことなのではないでしょうか。
それまでは通販サイトなどでも安く「並行輸入品」 などとして売られていたり、地元のスーツケースなどを扱う店でも販売がされていました。しかし2016年に入ったあたりから、基本的に直営店でしか販売しないというような方針に変わったようです。RIMOWA社が高級ブランドが多数入っているLVMHグループの傘下になったことで、ブランディング戦略の一環としてこのような販売方法になったのでしょう。
さてさて今回私が購入しようと思っていたのは「Pilot trolley 29L」
(RIMOWA公式ページより)
これの4輪ではなく2輪タイプのものがお目当てのものです。公式HPには写真が無いですが、パイロットシリーズは2輪と4輪のモデルがあります。
通常のスーツケースのように真ん中がパカっと開くタイプではなく、上に蓋があるのが特徴です。
パイロットという名前だけあってパイロットの方々に愛用されているようなのですが、「将来はジャンボジェットのパイロット!」を夢見たかもしれない我々でも非常に使い勝手のいいものになっています。
さて、お目当てのモデルも決まったところで探しにいきますよ!!
観光はあとまわし!ひたすらミュンヘンの街中を早歩きで移動します。溶けた雪で路面はべちゃべちゃ。気づいたときには靴が大変なことになっていました。
プレッツェルのお店、パン屋、ソーセージ屋、ビールの飲めるバー、ミュンヘンの街中はとにかく誘惑が沢山あります。入るのは目的を達成してからにしましょう。それにしてもそこまで物価も高くないですし、ドイツはとても観光しやすい街だと感じました。
さて私の行きたいヘッツェネッカーというお店は今回調べたところ、ミュンヘンの街中に4店舗ほど展開しております。私は3店舗しかその時は知らなかったので、3つ廻りました。
※赤丸がヘッツェネッカー、青丸はRIMOWA直営店、「新市庁舎」はミュンヘンの中心地で観光名所です。グーグルマップを使いミュンヘンのあたりで「Hetzenecker」と検索すれば4つの店舗が出るはずです。
中央駅から新市庁舎のほうに歩いていけば店舗は発見できると思います。見つけました。まずは1軒目のヘッツェネッカー。お邪魔します!
お店のショーウインドーにもRIMOWAが誇らしげに陳列されています。左側は私も持っているTOPASの32L2輪モデル。小さくて見えにくいですが、割引されて494€。日本で9万円近く出して買いましたが、安い。しかもなんとここから更にお店独自の割引と免税の手続きで2段階の割引があります。↓
それについてちょっと説明しましょう。
例えばこちらの商品。ヘッツェネッカーにあった、一番最新のTOPAS 64Lです(電子タグ無し)
こちらのお店では689€の値札が620€に値引きされ販売されていますが、更にこのお店独自の割引でクレジットカードなら5%引き。現金なら10%引きとのことです。そして、空港ではVTA(付加価値税)の還付があります。これがだいたい10%ぐらい。
この64Lのモデルをクレジットカードで買い、VAT還付を受けると
620×0.95×0.9=約530€ 1€=122円だとしたら、64660円です。
これ、日本の直営店で買ったらいくらかご存知ですか?
12万9600円ですよ!!!(林五HPより)
ドイツで64660円。日本で同じものが12万9600円。2倍です。
値段ぜんぜん違いますよね。恐るべきヘッツェネッカー。安すぎです。
店内に入ってみると、残念なことに私のお目当てのものはありませんでした。でもそんなことでへこたれてはいけません。私へこたれへん!気持ちを切り替えてお店の方に近くの姉妹店の場所を聞きます。
そして急ぎ足で歩いて5分ほど。2軒目ヘッツェネッカーに到着。oh…ここでもお目当てのものはありませんでした。ショックで外観などの写真も撮る気にならない(笑)
お店の人によると
( ´Д`)「パイロットはなかなか入ってこないし、入ってもすぐ売り切れるのよ…」
という、衝撃的な一言。これはもしかして手ぶらで帰ることになるのでしょうか。
ここらへんから若干焦ります。せっかくドイツまで来て、しかもミュンヘンまで来ているのに、もし3軒目で無かったらどうしようか。3軒目が最後です(帰って調べたら近くに4店舗目がありましたが)。
無かったら第二候補のTOPAS64Lモデルにしちゃおうかな、それとも空港のWorldShopで売っているルフトハンザ限定モデルにしようかな・・・買わないという選択肢はありません。日本に手ぶらで帰るわけにはいかないんです!ドイツに次いつ行けるかわかりませんからね。(また5月に行くけどね)
そして、ヘッツェネッカー3軒目。ヘッツェネッカーをはしごしまくり。ミュンヘンの街中を行ったり来たり。ちょっと疲れてきましたよ。
沢山のRIMOWAが陳列されています。本当であれば一つ一つじっくり見て、十分にRIMOWAの見識を深めたいところです。ほんとパラダイスです。でも、でも、私の欲しいモデルはありませんでしたorz
お店の人に展示していない在庫もあるかもと、聞きましたが
(ノД`)「あー、パイロットは無いよ。当分入ってこないかも」
と言われる始末。
はい!これにてミュンヘンでのRIMOWA買い付けは終了です。しゅーりょー!!
ヘッツェネッカーは街中に何軒もあるので、最悪全部のお店を廻れば、自分の欲しいモデルなんて簡単に見つかるだろうとタカをくくっていました。まさか手に入らないとは…そんなにパイロットトローリー需要あるんですか?!(`ェ´)ピャー
ここで考えた選択肢は2つ
・RIMOWA TOPAS 64L(次回ドイツに来た時に買おうと思っていた)をここで買う
・ミュンヘン空港に帰って、ミュンヘン空港のRIMOWAを扱っているショップを探す&ルフトハンザモデルを多数揃える「World Shop」でルフトハンザ限定モデルを買う
手ぶらはないです!手ぶらは。手ぶらはない。ないない。手ぶらで帰れば日本中から大バッシングを受けることは確実です。生卵投げつけられるかも…お前は何をしにドイツまでいったんだ、と。そんな経験は絶対にしたくありません。(もはや思考がおかしい)
考えた末、最後の望みを託しとりあえずミュンヘン空港に戻ることに。64Lトパーズはどこの店でも在庫がありそうでしたので、次回、トパーズかステルスの64L、買おうと思います!
ヘッツェネッカーというRIMOWAを安く買えると言われるお店を3店舗周りまして、欲しいモデルが無く惨敗。トボトボ歩いていると、駅の途中にRIMOWAの直営店というかRIMOWAミュンヘン店があったので、寄ることにしました。
(http://www.exklusiv-muenchen.de/)
「ここは直営店だし、日本と変わらない定価の値段で売ってるんだろうなぁ」
と思っていたのですが、ぜんぜん違いました。日本で売られているRIMOWAの値段より、安かったです。さすがにヘッツェネッカーほどの安さはないのですが、直営店で買っても満足できるレベル。でも、欲しいモデルは売り切れ。売り切れ売り切れ売り切れ。
なのでもし、ミュンヘンには行かないで他のドイツの街に行かれるご予定の方も、直営店に入ってみて値札見てみてください。日本より安いと思いますよ。
ということで、ヘッツェネッカー3店、直営店1店を周り、成果はなく、お腹も減ったので軽く食事(立ち食い)をして空港に戻りました。その時はミュンヘンの観光より、早く空港に戻りたい。空港でRIMOWAを買わなきゃ!ということで、ゆっくり食事したりすることはせずに足早に戻ります。
うー、しかしまさか手ぶらで空港に戻ることになるとは思いませんでした。
はい。そして空港に戻りました。ミュンヘン空港、正式名称フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港にはターミナルが2つあります。空港でもRIMOWAを求めて放浪です。
ここでちょっと話題を変えますが、ルフトハンザ航空とコラボしている限定モデルならばドイツの色々な空港にある「World Shop」で購入が出来ます。そして、値段もネットでわかりますし、購入するならばあらかじめネット予約も出来るそうです。
そしてフランクフルトやミュンヘンの空港で付加価値税の還付をする場合は、ルフトハンザ航空のこちらのリンクを参考にしてくださいね。
さてさて、話は戻りますが、ミュンヘン空港をRIMOWAを求めて放浪。
ターミナル1やターミナル2をうろうろしていると、RIMOWAの通常モデルを扱っているお店を発見!!ANAをはじめスターアライアンスが使うこちらのターミナル2の1階にありました。ドキドキしながら早速中を覗いてみます。
お願いしますお願いします・・・
見つけてしまいました!!!!
ミュンヘンの街中で探しても探しても無かったパイロットトローリーです。やったぜ。
値段はというと489€でした!!
489€で購入しましたが、付加価値税の手続きをすれば54€(購入価格の11%)は還付されます。
これは私の付加価値税還付のレシートなのですが、54€が戻りますとのこと。ということで、トータル435€で購入できたことになります(1€=122円だとして53070円)。もしヘッツェネッカーにあればもっと安かったのかもしれませんが、購入できて大変満足です。ちなみに日本での販売価格は97200円。
はいドイツ激安でした。ヘッツェネッカーだったらいくらなのかは定かではありませんが、それでも日本で買うよりかは十分に安いです!
早速RIMOWA on RIMOWAでドッキング。成功です!
購入できた喜びで、買ったお店の向かい側のスーパーでビールを買い、一人こうやって写真を撮りながら、RIMOWAを酒のつまみにお疲れ様パーティーを執り行いました。
その後付加価値税の書類を書き、2つのカウンターに行きます。まずは書類を出してハンコを貰うところ。次に具体的に現金での返金かクレジットでの後日返金を申請するカウンターです。
今回のようなスーツケースでもダンボール箱(つまり未開封な状態)に入ってないからといってダメとは言われませんでした。街中や空港で買って、新しいRIMOWAにさっそく荷物を詰めて日本に持って帰ることも可能ですし、RIMOWAの中にRIMOWAを入れて持って帰っても大丈夫だと思います。空港のWorld Shopで取り置きをして買った場合、箱のまま渡されているのをツイッターなどで拝見しましたので、空港で買う方は注意したほうがいいかもしれません。
もろもろ手続きも終わり、お土産を買って、ルフトハンザ航空のラウンジに向かいます。
ゆっくりと休憩。早朝デュッセルドルフから移動し、昼間はミュンヘンをてくてく歩き、そして今お目当てのものも買え、羽田行きの飛行機に乗ります。疲れましたが、幸せ幸せ(人´∀`).☆.。.:*・゚
そして帰りの座席はANAのプレミアムエコノミーです。24時間前にANAの上級会員であればエコノミークラスからプレミアムエコノミーに無料でアップグレードが可能。私もすぐに手続きをしました。
機内ではCAさんから「おかえりなさい」と言われ、まだドイツですが日本に帰ったなぁとホッとする気持ちに。プレミアムエコノミーにほとんど人がいなくて、とても快適に12時間のフライトを過ごす事が出来ました。またしても修行をして良かったと感じることに。
ということで、新メンバーを含めRIMOWAアモーレを伴って羽田空港に到着!
この日はデュッセルドルフーミュンヘンー羽田ー富山の行程、羽田で一番大きなサルサエアーを家に送り、残りの2つで富山に向かいました。
これにて初めてのドイツ旅終了です。すっごく楽しかったです!!!
(後日談)
ドイツで買ったパイロットトローリーですが、帰ってきて早速自分仕様に改造しました。
まずはハンドルをシルバーのものから、黒に。ハンドルの色を変えると空港のターンテーブルなどで一瞬で自分のものと認識できるので、おすすめです。
そして、4輪モデルでなく2輪モデルが欲しかったのは理由がありまして
車輪を純正のものから、より静音のタイプに交換できるからです。
ヤフーオークション(ハンドルなど他のパーツもあります)やアマゾンなどで販売されている非純正の車輪なのですが、これは2輪タイプのRIMOWAをお持ちの方には本当にオススメです。
舗装の悪いところでも「ゴロゴロゴロ・・・」というスーツケースの音をかなり減少してくれるので、ぜひ音に悩まれているRIMOWAオーナーの方はご検討を。
私の比較の記事もありますのでぜひ↓
そして最後に
ドイツでドイツのスーツケースメーカのものを買ったんだし、工場もドイツにあるみたいだし、そりゃー「Made in Germany」だよね!と思っていましたが
まさかのカナダ製っていうね。いいんだけどね、なんだかね!カナダで買えばもっと安いの??
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